五感の正しい使い方〜ミュージシャンは何故長髪なのか?

感覚……五感。

私たちがこの世に生まれてずっと毎日朝起きてから夜寝るまで、常日ごろお世話になっているものです。 ここでいう五感とは視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚のことです。

現代社会で僕らがこれらの五感をどれだけまんべんなく使っているでしょうか?果たしてどれくらい五感の能力は伸ばせるのでしょうか?一体何のために五感はあるのでしょうか?

実際にどれくらい五感を使っているかが調査されました。そこで明らかになったことは、私たちが日常使っている感覚の割合は視覚が圧倒的に多く全体の83%をしめ、聴覚が11%、嗅覚が3.5%、味覚が1.5%、触覚が1%という結果だったんです。

完全に視覚に依存状態ですね。これだけ視覚が私たちの脳を支配しているわけです。また視覚が求められる時代なんですね。


しかし、この調査にはオチがあるんです。なんとこれが調査されたのが1972年という大昔。

そんな昔にすでに視覚全盛期だったんですね。

とすると

今のインターネット社会においてこの視覚偏向は更に向上しているのではないのでしょうか?


もしかしたら100%に近い感覚を視覚に頼っているのかもしれません。現代は完全に視覚にジャックされていると言っても過言ではないでしょう。

ちなみに視力の一番優れている生物は何だと思いますか?

ヒント、マサイ族ではありません。



正解はワシ、タカです。

ヒトの視細胞は約20万個あると言われているのですが、タカさんは約150万個もの視細胞を持っているそうです。約8倍近くの差です。それだけ僕たちは近距離しか見ずに生活をしているわけですね。タカの目を養うのもこれから必要かもしれません。


では、何のために私たちは五感を使うのでしょうか? 確かに五感がないと私たちは生きていけませんよね。一度、ハワイで二番目に高い山に登った時に、太陽で目をやられてしまい二日ほど視力に障害があったことがあります。二日だけでもパニックでした。歩くこともできず、物を食べることも困難になるほどの不便さを感じました。五感は私たちが生きていくのに必要な知覚です。その時にそう実感しました。


しかし、本来の五感の役割って何なのでしょうか?


単なる生きていくための道具なのでしょうか?


実は、五感はそんな単純なものではありません。五感とは体外の世界から脳へ伝える情報のメッセンジャーなのです。そしてその情報はその人が持っている感覚により異なって脳に伝わっていきます。見る、聞く、香る、触る、食べる素材は一緒だけど、その人の経験によって違っていきます。ある人が見たものに対して感動したけど、ある人には普通の見慣れた感覚にしか感じないこともあります。あるスピーチを耳で聞いてとても心に響いたが、ある人には何も感じられなかったという人もいるわけです。


五感は私たちに良い記憶も悪い記憶も与えてくれます。その良いか悪いかの判断もその人の歩んできた歴史によって違ってきます。そして感じた感覚は私たちに個性を作ってくれます。感覚を研ぎ澄ましていくと自分らしさが見えてきます。個性の輝きが発見されていきます。


その意味でも視覚だけに自分の個性を頼らせるのはもったいないです。他の感覚も絶対使った方が感受性が豊かになってもっともっと尖った自分が発見できるはずです。


意識的に五感の感覚を研ぎ澄ませて脳をスパークし続けていくのです。


すると今までに体験したことのない事に興味を抱きます。新しいことにチャレンジをしたくなっていきます。


五感から自分の好みが見つかります。自分らしい生き方が見つかります。自分にしかない体験が待っています。


もう一つ、五感は遺伝するのかという疑問があります。僕の五感とおかんの五感、似ているのでしょうか?それとも全く関係ないのでしょうか?

ここでキーワードになるのは習慣、文化、家系、さらには性格ですよね。


私たちが感じる五感、両親も同じことを感じていたかどうか。私たちのDNAに感じ方はインプットされていてある程度の類似性はあるのでしょうか? 視力、聴力、嗅覚という細胞レベルのポテンシャルは最初の段階で決められていたかもしれませんが、生まれた後で感じた感覚によってそのポテンシャルも変容していきます。五感があなたの脳を構築すると言っても過言ではないでしょう。


あなたらしいみかた、ききかた、かおりかた、あじわいかた、ふれかたを見つけて世界観を見つけて行ってください。世界観はあなたにしかない才能、ギフトを明らかにしてくれます。


五感に興味を持つことによって脳を自分色に染めてみてください。そこから見える未来を生きていくことが幸せを掴むカギだと信じています。


最近、新たなる疑問が解決しました。ずっと悩んでいたことがあります。どうしてミュージシャンは長髪の人が多いのかという疑問です。これについての答えが最近ひらめいたんです。


耳の構造は外耳、中耳、内耳と3つの部分になっていて、外耳、中耳は音を増幅する役割があります。対して内耳は音を感じて脳に伝えるという働きがあります。ここで内耳には有毛細胞という毛があって毛が傾くことにより振動を電気信号に変えているんです。そこに答えがあったんです。毛が豊富な方が、音という振動に対して敏感、繊細になれ脳に多くの情報を伝えることができるんです。まるで普通とハイレゾの音源みたいな違いがそこであるのだと確信しています。一度長髪にトライして実証してみるか考え中です。

信じるか信じないかはあなた次第です。

川﨑康彦 × 脳科学 × 偶然 = 奇跡

川﨑康彦 BMS United Japan代表 日本セレンディピティ協会 理事 ハーバード大学医学部で研究した結果 脳を科学して、目の前の偶然を活かせば 誰にでも奇跡は起こせる事が解った!

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